飲食店の開業 収支シミュレーター

客単価×席数×回転数×営業日数で売上を組み立て、創業計画書の「事業の見通し」の形と、開業後3年の収支・資金繰り・必要な資金の目安を、ご自身の数字で試算します。入力は、お使いの端末の中にだけ保存されます。

ご利用にあたって:開業を考える方が、自分で数字を入れて試算するための補助ツールです。税理士・中小企業診断士などの資格者ではなく、創業計画書や融資申込書類の作成・代行はしません。結果は入力にもとづく計算で、売上・利益・融資を保証するものではありません。初期値は日本政策金融公庫の創業計画書の記入例(洋風居酒屋)を土台にした「例」であり、推奨値ではありません。このツールは当方(fufumumu_design)が公表資料をもとに作った民間のツールで、日本政策金融公庫が作成・提供するものではなく、同公庫とは関係がありません。消費税・所得税・法人税は含みません。

飲食店の開業前に、このシミュレーターで試算できること

客単価・席数・回転数・営業日数・原価率・人件費・家賃・初期費用・借入を入れると、創業計画書の「事業の見通し」の形と、開業後3年の収支・資金繰り・必要な資金の目安が分かります。

飲食店の売上は、客単価×席数×回転数×営業日数で組み立てる

日本政策金融公庫の「創業の手引+(飲食業編)」は、売上の予測を「客単価×席数×回転数」で立てる算式を示しています。手引の例では、客単価が昼800円・夜3,500円、30席、回転数が昼2回転・夜0.6回転、25日稼働で、1か月の売上は(800円×30席×2回転+3,500円×30席×0.6回転)×25日=約277万円です。このシミュレーターも同じ算式で、昼と夜を分けて計算します。回転数は「1日のうちに1席が何回使われるか」で、満席にならない時間も含めた1日の平均です。

創業当初は、軌道に乗った後の約77%から始める(公庫の記入例)

公庫の創業計画書の記入例(洋風居酒屋・2025年4月版)は、軌道に乗った後の売上を「創業当初の1.3倍」としています。逆算すると、創業当初の売上は軌道に乗った後の約77%(1÷1.3)です。このシミュレーターの初期値は、開業1か月目を計画の77%とし、12か月目に100%へ直線で近づく形にしています(例示です。立地や業態で変わります)。

公庫の創業計画書「事業の見通し」は、売上高・売上原価・経費・利益の4段で書く

創業計画書の「9 事業の見通し(月平均)」は、創業当初と「1年後又は軌道に乗った後」の2つの列に、売上高①・売上原価(仕入高)②・経費(人件費・家賃・支払利息・その他)の合計③・利益①−②−③を書く様式です。個人営業の場合、人件費に事業主分は含めず、所得税等の税金と借入金の返済元金は利益から支払う前提です。このシミュレーターは、入力した数字をこの4段に並べ、計算の根拠(客単価×席数×回転数×日数、原価率、人件費の内訳)も一緒に表示します。

飲食店の原価率は3〜4割、人件費率は3割前後(全国の小企業の平均)

日本政策金融公庫総合研究所の「小企業の経営指標調査」(2025年度調査・飲食店,宿泊業)では、公庫の融資先のうち従業者50人未満の法人企業の決算をもとに、業種別の原価率(100%−売上高総利益率)・人件費率・営業利益率の平均値が公表されています。一般飲食店(464社)の平均は、原価率35.0%、人件費率32.9%、営業利益率−2.2%です。平均値の営業利益率は、赤字の企業を含む平均のためマイナスの業種が多く、黒字かつ自己資本プラスの企業だけの平均(一般飲食店は4.3%)は別に示されています。調査の人件費は役員報酬・退職金・福利厚生費を含み、売上高は原則として消費税を含む額です。

業種(調査の表記)原価率人件費率営業利益率対象数
一般飲食店35.0%32.9%−2.2%464
一般食堂36.0%31.5%−4.2%35
日本料理店38.0%31.5%−1.9%74
西洋料理店34.0%32.2%−2.4%66
中華料理店35.0%33.6%−1.0%109
そば・うどん店30.6%38.2%−3.9%26
すし店41.1%30.2%−2.5%37
喫茶店28.1%29.8%−2.2%35
酒場,ビヤホール32.2%32.2%−1.8%212

出典:日本政策金融公庫総合研究所「小企業の経営指標調査」飲食店,宿泊業 業種別経営指標(2025年度調査)。原価率は「100%−売上高総利益率(平均値)」を当方が計算したもの。人件費率は「人件費対売上高比率」、営業利益率は「売上高営業利益率」の平均値。対象は法人企業のため、人件費には役員報酬が含まれます(個人事業の計画で事業主分を含めない場合、人件費率は低く出ます)。

開業費用の平均は975万円、中央値は600万円(全業種)

日本政策金融公庫総合研究所の「2025年度新規開業実態調査」(公庫の融資先・全業種・2,165社)では、開業費用の平均値は975万円、中央値は600万円で、500万円未満が41.8%(250万円未満20.1%+250万〜500万円未満21.7%)です。資金調達額の平均は1,219万円で、金融機関等からの借入が827万円(67.9%)、自己資金が279万円(22.9%)です。開業時の平均従業者数は2.8人(経営者本人を含む)、開業業種に占める飲食店・宿泊業の割合は14.5%、開業時に苦労したことは「資金繰り、資金調達」が56.9%で最も多くなっています。飲食店は内装・厨房機器・保証金で開業費用が大きくなりやすいため、このシミュレーターでは初期費用を「設備資金」と「運転資金」に分けて、公庫の様式の「必要な資金と調達の方法」の形で表示します。

FL比率60%・FLR比率70%は業界の目安であって、公的な基準ではない

FL比率は「原価(Food)と人件費(Labor)の合計÷売上」、FLR比率は「それに家賃(Rent)を加えた合計÷売上」です。飲食業界では「FLは60%以下、FLRは70%以下」が目安として広く使われていますが、これは経験則で、法令や公的な統計で定められた基準ではありません。公庫の手引も「原価・人件費・家賃それぞれの対売上高比率の合計が、利益を出すために必要な水準になっているか検討する」としています。このシミュレーターは、軌道に乗った後の月のFL比率・FLR比率を表示し、目安を超えると注意を出します。

資金は、開業後の赤字の期間も見込んで用意する

公庫の手引は「創業時の広告宣伝費や人材募集費等の運転資金、事業開始後の運転資金(半年程度の赤字補てん資金等)の準備は大丈夫か」と確認を促しています。このシミュレーターは、開業準備期間から開業後36か月までの月ごとの資金残高を計算し、「必要な資金の目安」(初期費用と、開業後に入金が支出を下回る分の累計が最も大きくなるまでの額)を示します。キャッシュレス決済の分は、手数料を引いた額が後から入ることも反映しています。

確認が済んでいるもの・済んでいないもの・反映していないもの

確認済み:売上の算式と創業当初・軌道後の関係は公庫の「創業の手引+(飲食業編)」と「創業計画書 記入例(洋風居酒屋・2025年4月版)」、全国の原価率・人件費率・営業利益率は「小企業の経営指標調査」の業種別の表(PDFから機械で抜き出し、手で書き写していません)、開業費用・資金調達の数字は「2025年度新規開業実態調査」、営業許可の手数料の例(飲食店営業の新規許可 18,300円)は東京都の保健所の手数料一覧(練馬区)、食品衛生責任者養成講習の受講料(12,000円・教材費込み・約6時間)は東京都食品衛生協会の案内、簡易課税の事業区分は国税庁タックスアンサーNo.6509で確認しました(2026年10月7日)。

確認が済んでいないもの:税理士・中小企業診断士など専門家による確認は行っていません。

反映していないもの:消費税(開業後2年間は免税事業者になる場合が多い一方、インボイス登録をすると課税事業者になります。飲食店業は簡易課税の第4種事業・みなし仕入率60%)、所得税・住民税・法人税、減価償却費(公庫の様式の「経費」にも含まれません)、季節による売上の変動、仕入の支払サイト(仕入は当月に現金で払う前提)、保証金の返還、従業員の社会保険の加入要件の判定、深夜営業や酒類提供に関する届出の費用です。

このツールは、開業を考える方が自分で数字を入れて試算するための補助ツールです。結果は入力にもとづく試算で、売上・利益・融資を保証しません。開業から売上が安定するまでの間は、赤字の月が続く場合があります。

入力が難しい場合は、代わりに入力します

数字をメールで送っていただければ(ヒアリングシートをお送りします)、こちらで収支シミュレーターに入力して、3年分の収支・資金繰り・印刷用の事業計画書と整理メモをお返しします。Pro版の購入コードも込みです。再試算は1回まで込みです。まずは info@fufumumu-design.com にご連絡ください。

¥19,800(税込) Pro版(9,800円)+入力と整理の手間(10,000円)・再試算1回込み・電話なし・メールのみ
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お支払いは銀行振込です(請求書・領収書を発行します)。当方は行政書士等の資格者ではなく、試算と整理のお手伝いです。融資・指定の結果は保証しません。