客単価×施術ベッドの数×回転数×営業日数で売上を組み立て、創業計画書の「事業の見通し」の形と、開業後3年の収支・資金繰り・必要な資金の目安を、ご自身の数字で試算します。入力は、お使いの端末の中にだけ保存されます。
客単価・施術ベッドの数・1台あたりの回転数・営業日数・原価率・人件費・家賃・初期費用・借入を入れると、創業計画書の「事業の見通し」の形と、開業後3年の収支・資金繰り・必要な資金の目安が分かります。
エステサロンの施術売上は、「客単価×施術ベッドの数×1台あたりの1日の回転数×月の営業日数」で組み立てられます。回転数は「1台のベッドで1日に何人を施術するか」の数で、満席にならない時間も含めた1日の平均です。これに店販(化粧品・コスメの販売)の売上を足したものが月の総売上高になります。このシミュレーターは、この4つの数で施術の売上を出し、店販の売上を足します。
回転数は、施術の時間と合っていなければ現実的な計画になりません。1日10時間営業で1台あたり3.0回転なら、1台で1人のお客様に使える時間は10時間÷3.0回転=約200分です。フェイシャルエステは60〜90分、ボディコース(全身)は120〜150分程度が多く見られます(あくまで目安で、メニュー構成によって変わります)。このシミュレーターは、この時間と、エステティシャン(事業主+従業者)1人あたりの1日の客数を表示します。
日本政策金融公庫総合研究所の「小企業の経営指標調査」(2025年度調査)には、公庫の融資先のうち従業者50人未満の法人企業の決算から、業種別の売上高総利益率・人件費対売上高比率・売上高営業利益率などの平均値が載っています。サービス業(他に分類されないもの)の表で、エステティック業(105社)の平均は、原価率17.0%(100%−売上高総利益率83.0%)、人件費率38.0%、営業利益率−6.9%です。営業利益率の平均は赤字の企業を含むためマイナスです。エステサロンはエステティック業として分類されており、このシミュレーターはこの数字を全国の目安として使います。
| 業種(調査の表記) | 原価率 | 人件費率 | 営業利益率 | 対象数 |
|---|---|---|---|---|
| エステティック業 | 17.0% | 38.0% | −6.9% | 105 |
| 美容業 | 15.6% | 41.9% | −1.9% | 555 |
| 洗濯・理容・美容・浴場業 | 16.5% | 41.9% | −2.7% | 790 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 25.2% | 39.5% | −2.4% | 4,587 |
出典:日本政策金融公庫総合研究所「小企業の経営指標調査」サービス業(他に分類されないもの)業種別経営指標(2025年度調査)。原価率は売上高総利益率の平均値を100%から引いて当方が求めた値、人件費率は「人件費対売上高比率」、営業利益率は「売上高営業利益率」の平均値です。同調査の人件費には役員報酬・退職金・福利厚生費が含まれ、売上高は原則として消費税込みです。
創業計画書の「9 事業の見通し(月平均)」は、創業当初と「1年後又は軌道に乗った後」の2列に、売上高①・売上原価(仕入高)②・経費(人件費・家賃・支払利息・その他)の合計③・利益①−②−③を書き、右の欄に「売上高、売上原価(仕入高)、経費を計算された根拠」を記入する様式です。このシミュレーターは、入力した数字を同じ4段に並べ、根拠の文章も自動で組み立てるので、様式の欄にそのまま書き写せます。個人営業では事業主分の人件費を含めず、税金と借入金の返済元金は利益から支払う、という様式の前提も同じです。
日本政策金融公庫総合研究所の「2025年度新規開業実態調査」(公庫の融資先・2,165社・全業種)では、開業費用の平均値は975万円、中央値は600万円、500万円未満が41.8%(250万円未満20.1%+250万〜500万円未満21.7%)、資金調達額の平均は1,219万円(金融機関等からの借入827万円・自己資金279万円)、開業時の平均従業者数は2.8人です。開業時に苦労したことは「資金繰り、資金調達」が56.9%で最多です。このシミュレーターは、初期費用を公庫の様式どおり設備資金と運転資金に分けたうえで、開業準備期間から36か月後までの資金残高を月ごとに追い、「必要な資金の目安」(初期費用と、入金が支出を下回る分の累計が最も大きくなるまでの額)を示します。
確認したもの(2026年10月12日):全国の原価率・人件費率・営業利益率は「小企業の経営指標調査」の業種別の表(PDFから機械で抜き出し、手で書き写していません)、開業費用・資金調達の数字は「2025年度新規開業実態調査」、簡易課税の事業区分は国税庁タックスアンサーNo.6509。
確認していないもの:税理士・中小企業診断士・行政書士など専門家による確認。
反映していないもの:消費税(開業後2年間は、資本金1,000万円未満の法人や個人事業では免税事業者になる場合が多い一方、インボイス登録をすると課税事業者になります。エステティック業はサービス業として簡易課税の第5種事業・みなし仕入率50%)、所得税・住民税・法人税、減価償却費(公庫の様式の「経費」にも含まれません)、季節や曜日による客数の変動、指名・再来店の率、材料の支払サイト(仕入は当月現金払いの前提)、保証金の返還、従業員の社会保険の加入要件の判定。
開業を考える方が自分で数字を入れて試算するための補助ツールで、結果は入力にもとづく試算です。売上・利益・融資を保証しません。固定客がつくまでは赤字の月が続くことがあります。